神奈川県優良小売店舗表彰を受けた「ゴールデン文具」の会長 平出 揚治さん 中区在勤 76歳
書道とまちの振興に尽力
○…創業120周年、ゴールデン文具として50周年の節目に「神奈川県優良小売店舗表彰」を受けた。業界屈指の書道用品専門店として「どんな需要にも応えられる店」と自信をのぞかせる一方、「お客様のおかげ。これまで以上に愛される店づくりを目指したい」と喜びを語る。販売だけでなく教室やギャラリー、県代表書家展の主催や書道の日中交流等を通じて「大切な日本の文化である書道の振興にも力を入れていきたい」と考える。
○…「母がね、筆屋の娘だったんだよ」と書道用品に特化した経緯を語る。26歳の若さで父から会社を継ぐと、営業から配達まで県内を飛び回り夜中までがむしゃらに働いた。4年前に息子に経営を任せた後もほぼ年中無休だが「ちょっと位調子が悪くても会社に行くと治っちゃう。動き回っている方が好きなんだ」。顧客の好みを把握し、仕入れ帳は常にチェック。「ご提案した商品がお客様に喜ばれると嬉しくて。商売冥利に尽きるね」と真面目な人柄が伺える。
○…中区長者町生まれ。本町小、吉田中、横浜立野高卒業後、親戚の工場で1年半勤務。その後中央大学商学部に入り家業へ。現在は港北区在住。中学高校と所属した卓球部では、部長を務めダブルスの県大会で優勝した腕前だ。旧友に誘われ、最近靴とラケットを新調したが「今はやる時間がなくて」と苦笑い。
○…同じく50周年を迎えた「ぴおシティ」の商店会会長のほか、野毛地区振興事業協同組合理事長、野毛地区街づくり会会長を務めるなど野毛エリアの振興にも尽力。間近でまちの浮き沈みを見てきた。「飲食の街として野毛の人気が復活してきたが、物販はこれから。市庁舎移転による人の流れに期待したい。今後も安定して野毛が発展を続けられたら」と切に願う。
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