新型コロナウイルス感染症対策として、横浜中華街で初となるAIを活用した非接触型自動配膳ロボット導入の実証実験が、中華料理店「招福門」で開始された。飲食店での導入は市内ではまだ珍しく話題になっている。
今回配膳ロボットを導したのは、同店2階の香港飲茶食べ放題のフロア。以前からホール業務の効率化のためロボットの導入を検討していたが「コロナで風評被害にあった中華街の安心感の回復につながれば」と、8月24日から実証実験に踏み切った。
客はテーブルのタッチパネルで注文。スタッフが出来上がった料理をロボットのトレーに載せ、配膳する席を指定すると運んでくれる。現在ロボットは1台で汁物や席の位置に応じてスタッフが運ぶことも多いが、週末の家族連れからは”ロボット従業員”に指名が入るほど人気だという。一緒に働くホールスタッフからも「働き者で助かる」と好評だ。
大手飲食店が導入
配膳ロボットの販売代理店である(有)ワイエスティー=中区南仲通=によると、同社の配膳ロボットは初期費用など含めて1台200万円ほど。短期レンタルもあり、コロナ禍で問い合わせが急増したという。「既にいくつかの大手飲食チェーンでも実証実験が始まっている。あと数年で飲食店業界に普及していくだろう」と話す。
招福門常務執行役の北村徹さんは「まだ人と同じ動きにはならないが、お客様に喜んで頂いているのが一番嬉しい。今後は音声を変えるなどエンターテインメント性をより高めていけたら」と年内中の実証実験を経て、本稼働を検討していく。
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