中区・西区・南区 人物風土記
公開日:2022.03.10
今年度で設立40年を迎えた西区文化協会の会長を務める
澁谷 蘆雪(しぶや ろせつ)さん(本名:澁谷欣征)
西区浜松町在住 84歳
書の道歩んで60年
○...創作、芸能、茶道の3部門、約300人からなる西区文化協会。4代目会長として7年目を迎えた。例年、みなとみらいギャラリーで創作展と新春展を、西公会堂で芸能祭を秋と春に開催。また「虫の音を聞く会」やみなとみらいの「さくらフェスタ」「盆踊り」など西区を代表するイベントに当初から協会として参加してきた。この2年間は新型コロナの影響で主だった活動を制限せざるを得ない状況だ。
○...主宰する書道教室は50年におよぶ。姉から言われた「『あなたは教えるのが上手い』という言葉に、その気にさせられた」と笑う。西区役所の入口に書と生け花を飾るのが毎月の恒例行事。令和元年には、揮毫した新元号の書が区内各施設に飾られたことも。
○...生まれも育ちも西区浜松町で、父は生け花の先生。6人きょうだいの4番目で唯一の男子として育った。幼いながら戦禍を記憶する。戦闘が激化するウクライナの泣いている子どもの映像を見て「80年前の僕と一緒だ」とぽつり。高校では機械科で学びながら町工場で働いた。書に目覚めたのは20代半ば。結核で入院していた病院で「看護婦さんにラブレターを書いたんです。そしたら字が下手ねって言われてね」。それでハートに火が付いた。
○...その道のプロからアマチュアまでが所属する文化協会。全体がまとまるのは容易ではなかったという。「色々な意見が出ましたよ。だけれども文化を底辺から広げ、振興促進するという目的に賛同して集まったんだから、一緒にやろうって意見したんです」と当時を振り返った。これからは「もっと子どもたちに参加してもらえるような取り組みをしていきたい。子どもを教えるのは好きだからね」と目を細めた。
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