中区・西区版 掲載号:2022年4月14日号 エリアトップへ

本牧 気まぐれ歴史散歩 56 『根岸が生んだ文豪吉川英治』

掲載号:2022年4月14日号

  • LINE
  • hatena
地蔵坂・蓮光寺にある吉川家の墓石
地蔵坂・蓮光寺にある吉川家の墓石

 宮本武蔵をはじめ、数々の名作を残した作家、吉川英治。本名は吉川英次(ひでつぐ)といいます。

 英次は現在の中区山元町で生まれたと考えられています。英次は、実家の事業が成功し、経済的には非常に恵まれた時期もあったようです。回顧録『忘れ残りの記』には当時の山元町界隈の様子が詳しく描写され、英次本人もこの時期にあらゆる本を読み漁り、当時の日本で一番の繁華街であった伊勢佐木町で一流の芝居を観つくしたと語っています。

 そのような少年時代に得られた知識と感性が、英次の文才を刺激し、英次の作品の基盤になっていったことは間違いないだろうと感じます。

 英次は、実家の事業が失敗すると、家計を助けるために学校を退学し、奉公に出されたようです。英次は職を転々とし、九死に一生を得るような大怪我もしたようです。恵まれた生活からどん底ともいえる辛苦の生活環境へと突き落とされたからこそ、英次は誰もが持つ弱者の視点と気持ちを、ひと一倍理解することが出来たのだろうと感じます。

 英次は、誰もが知っている歴史上の人物でさえも抱えていたと思われる苦悩と弱い人間性を描くことで、歴史上の人物も身近な一人の人間だったことを伝え、読者に深い共感と感銘を与える作品を執筆し続けられたのだと思います。

 このあとも、しばらく尾根上の路地を歩いていきたいと思います。(文・横浜市八聖殿館長 相澤竜次)

東京建物不動産販売横浜支店

簡単60秒!知り合いにも薦めたい「95%」評価の不動産会社で無料査定

https://sumikae.ttfuhan.co.jp/sell/lp_yokohama/?xadid=qr-yokohamalp-townnews

<PR>

中区・西区版のコラム最新6

横浜とシュウマイと私

連載コーナー【17】

横浜とシュウマイと私

「せいろでおいしさ2割増?」

6月23日号

横浜とシュウマイと私

連載コーナー【16】

横浜とシュウマイと私

「『辛子』の奥深き世界」

5月26日号

『山本周五郎のさんぽ道』

本牧 気まぐれ歴史散歩 57

『山本周五郎のさんぽ道』

5月26日号

横浜とシュウマイと私

連載コーナー【15】

横浜とシュウマイと私

「なぜ『醤油+辛子』なのか」

4月28日号

『根岸が生んだ文豪吉川英治』

本牧 気まぐれ歴史散歩 56

『根岸が生んだ文豪吉川英治』

4月14日号

横浜とシュウマイと私

連載コーナー【14】

横浜とシュウマイと私

Let'sおうちでシュウマイ

3月24日号

参院選神奈川立候補予定者アンケ

神奈川県選挙区の立候補予定者にアンケートを実施。回答を政治の村サイトで公開中

https://seijinomura.townnews.co.jp/election/2022/sangiin-q.html

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 6月23日0:00更新

  • 6月16日0:00更新

  • 6月2日0:00更新

中区・西区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

中区・西区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2022年6月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook