中区長に4月1日付で就任した 小林 英二さん 港南区在住 58歳
区民の声聞き、街を共創
○…小学校の遠足で訪れた県庁や山下公園、マリンタワー。街を体感し小学生ながら「ここで働けたらいいな」と漠然と将来を思い描いた。あれから約半世紀、巡りめぐって横浜の中心部である中区の区長に就任。「区民が安全で安心して暮らせる街を地域の方々と一緒につくっていきたい」と抱負を語る。
○…1989年に横浜市へ入庁。総務畑が長く、条例策定や改正の審査、裁判対応など法的な面から市政を支える役割を担った。印象に残るのは、保土ケ谷区役所の防災担当時代。2004年に台風22、23号が立て続けに関東地方に上陸した際、被災する各地へ出向き、三日三晩寝る間もなく対応に追われ、災害の恐ろしさ実感した。一方で市民の生活を守るという公務員としての使命感も強くした。「市民の生命・財産・安全を守ることが行政の一番の仕事」。6年前の熊本地震発生時は、市が公募する避難所運営支援の呼び掛けに自ら手を挙げ、第一次隊長として支援に尽力した。
○…神奈川区の出身。中学・高校は柔道部に所属し「黒帯をしめたい」と、現在の横浜スタジアム付近にあった県立武道館へ昇格試験を受けに通った。今は自宅近くの舞岡公園で走ったり歩いたり体を動かしストレス解消。「何も考えない時間を設けることが、この年齢になって大切になってきた」と笑う。
○…「コロナ禍、街ににぎわいを取り戻すにはどうしたら良いか、地域の方々と話し合って決めていきたい」。3年連続で中止となっている区民まつり「ハローよこはま」などイベント開催を模索する一方で、感染症対策も慎重に。「地域の方々や現場の職員たちの声を聞き、課題を吸い上げ解決へ向けて取り組んでいきたい」と話した。
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