神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

本牧 気まぐれ歴史散歩 71 『震災復興小学校』 校舎内のスロープ

公開:2023年9月28日

  • X
  • LINE
  • hatena
大鳥小学校旧校舎。写真右手がスロープ部分
大鳥小学校旧校舎。写真右手がスロープ部分

 本牧には、校舎内を1階から3階までスロープで登れる学校が多いです。スロープが設けられた目的はバリアフリー化でも滑り台代わりでもなく、実は、関東大震災で倒壊した学校を復興するときに、避難対策として設けられたものです。

 関東大震災では、横浜市内36校の小学校のうち31校が倒壊し、震災後に発生した火災で焼失してしまった学校もありました。横浜市は震災からの復興のシンボルとなるよう、また災害に強い校舎となるよう「震災復興小学校」計画を立てました。具体的には、基礎部分を強化し、当時の最先端建築であった鉄筋コンクリート造を採用しました。そして、より強固とするためにコの字型の校舎とし、校舎の高さは逃げ遅れる人が出ないよう3階までとしました。避難経路となる階段は3箇所設置して、うち1箇所は将棋倒しにならないようスロープにするというものです。そのほか、当時は小学校卒業と同時に働く子どもも多かったことから、手仕事を習うことを目的に現在の理科室や家庭科室などの専門教室も造りました。また、風呂に入れない子どもが利用できるシャワールームまでありました。

 形を自在にできる鉄筋コンクリートで半円型の窓を付けたり、玄関や階段に彫刻を施したりして、震災復興小学校は、横浜を代表するシンボル的な建物の1つとなりました。

 まだ山手警察署前の交差点にいます。暫くここできょろきょろしようと思います。(文・横浜市八聖殿館長 相澤竜次)

中区・西区・南区版のコラム最新6

私のまちの連合会長

地区連合町内会インタビューvol.6

私のまちの連合会長

第6地区連合町内会会長 守屋孝さん

5月16日

横浜とシュウマイと私

連載コーナー38

横浜とシュウマイと私

「隠れシュウマニスト」

4月25日

私のまちの連合会長

地区連合町内会インタビューvol.5

私のまちの連合会長

新本牧地区連合町内会会長 宮本僚太郎さん

4月25日

『御影堂』

本牧 気まぐれ歴史散歩 78

『御影堂』

本牧の祖先たちが眠る場所

4月25日

防災力を高め安全安心な街へ

まちの賑わいへ区の魅力をPR

【正社員募集】横浜で地域密着45年㈱神奈川産業

公共工事中心の安定した職場です!サポートの厚い会社で設備のプロになろう。募集要項はこちら▼

https://rarea.events/event/231519

<PR>

あっとほーむデスク

  • 5月2日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

中区・西区・南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

中区・西区・南区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook