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中区・西区・南区 人物風土記

公開日:2024.01.01

油彩画家で母校・元街小150周年記念アートプロジェクトの講師を務めた
大野 愛(めぐみ)さん
中区石川町在住 35歳

描き続ける それが目標

 ○…創立150周年を祝い、児童たちが取り組んだ「しましまアートプロジェクト」。自身の作風をもとに幅30cm〜90cm、長さ4・5mの布地でストライプをあしらった横幅10mにもなる大作が生まれた。その制作にあたり「下絵は描きましたが、子どもたちの自由な発想に任せました」。完成した作品を見て「大爆発したな、と。迫力がありました」と喜ぶ。

 ○…生まれも育ちも石川町。幼いころから絵を描くのが好きで、港中学校では美術部に入った。熱血な女性顧問のもと、「体育会系の美術部」と評するように、時には学校の外周を走ることも。3年では部長として部員をまとめ上げた。家族のように触れ合った近しい関係は、いまも続く。年に2回ほど当時の顧問と副部長との3人で旅行に行くという。横浜緑ケ丘高校でも美術部に。そこで油絵の練習に勤しんだ。美大を本気で考えたが、早稲田大学文学部に進学。「美術史コースの『美術』だけが目に入ったんですね」と笑った。

 ○…在学中、絵画教室に通い基礎から油彩画を学んだ。経験を積むにつれ絵を描き続けていきたいという思いが揺らぎないものに。卒業後はアルバイトをしながら作品を描く日々。そして2013年に元町で初めて個展を開いた。独自の作風である「シマシマ画」は、絵画の技法を学ぶなかで生まれたという。「意図してできた訳ではないすよ」とはにかむ。祖父が船乗りだったこともあり横浜の港や船を主題にした作品が多い。

 ○…ジャズが好きで、たまにライブに足を運ぶ。アトリエには常に音楽が流れる。今後の目標を聞くと「とにかく描き続けていたい」。大上段に構えた「アート作品」というより「インテリアとして親しんでもらえたら」と話した。

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