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公開日:2026.08.06

園長兼ラテンハープ奏者として8月8日に野毛山動物園で演奏会を行う 田村 理恵さん 西区老松町在勤 52歳

  • 田村 理恵さん (写真1)

探求心が導いた二刀流

 ○…「人生の節目節目でこの音に救われて」。大学受験や家族の死、仕事の葛藤など心が揺らぐときほど「狂ったように弦を弾き」無心になって自分を取り戻してきた。野毛山動物園の園長という重責を担う傍ら、コンクールにも挑戦するラテンハープ(アルパ)奏者。点と点だった仕事と音楽が近年、一本の線につながり始めた。

 ○…長野の豊かな自然の中で育った。幼い頃から「動物と働くこと」を夢見て、進学先に選んだのは日本大学の農獣医学部。卒業後は食品メーカーの研究職に就いたが、諦めきれず勉強を重ねてズーラシアの飼育員に転身した。一方、ハープとの出会いは高校1年生の時。奏者だった叔母に半ば強引に勧められて始めたが、だんだんとのめり込んだ。「ハープの方が動物園人生より長い」と闊達に笑う。

 ○…野毛山動物園の園長に就任したのはコロナ真っただ中。休園中は動物の姿を配信するなど、市民が楽しめる仕掛けをつくった。子どもが初めて訪れるのにぴったりな”ファーストズー”を掲げ、生き物の生態や環境問題を学ぶ教育施設としての役割も果たす。日々感じているのは「多世代にわたり、多くの人の思い出に刻まれ、愛されている」こと。新施設の整備により、来年1月から約2年休園となる。感謝の気持ちを伝えるための企画を職員と立案中だ。

 ○…8月8日に初めて野毛山動物園で演奏を披露。監修した教育絵本の映像に合わせて奏でる。「続けてきた音楽で園や地域の方に貢献できるのはうれしい」と目尻を下げる。ラテンハープ発祥のパラグアイに生息する動物の話や、タイトルや歌詞に動物が入っている曲の解説ができるのは両方を極めてきたからこそ。「まさかつながるとは。人生って面白い」

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