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公開日:2026.10.08

KAAT神奈川芸術劇場 県民と作品を創作 難民問題や分断を描く

  • 参加する足立さん、平木さん、鈴木さん(左から)

    参加する足立さん、平木さん、鈴木さん(左から)

  • 稽古の様子=KAAT神奈川芸術劇場提供

    稽古の様子=KAAT神奈川芸術劇場提供

 公募で集まった19歳から69歳までの神奈川県民32人が劇団・阿佐ヶ谷スパイダースと創る舞台『ジャングル』が、KAAT神奈川芸術劇場で上演される。10月10日(土)から11月1日(日)まで。フランスの港町に実在した難民キャンプが題材で、移民や難民問題、社会に広がる分断を描き出す。

 同劇場の芸術監督で、作品の演出を手がける長塚圭史さんは、多様な国籍、宗教、背景を持つ人々が集まる難民キャンプのリアルな空気感を再現しようと、プロの俳優や舞台スタッフと共に作品を創作する県民を募集した。県民メンバーは5月の顔合わせ後、難民問題についての勉強会やワークショップを重ね、8月中旬から本格的な稽古を開始した。

 同劇場では過去にも県民参加型の公演をしたことがあったが、今回のような大人数で長期の稽古期間で行うのは初めて。

 出演する茅ヶ崎市在住の足立昂大さん(43)は会社員。幼い頃から芝居に興味はあったが、今作で演技に初挑戦する。「舞台に立てば有名、無名関係ない。演じるのは難民からすれば敵。観客に嫌なやつだった、と思わせられたら」と話す。

 川崎市在住の平木幹太さん(26)は役者として活動している。長塚さんに演技の相談をしながら作品への理解を深めている。「平和な日本で難民問題はどこか他人事。だからこそ上演する意義があると思う」と語る。

 公募では、道具制作や本番の運営に携わるスタッフも募集。作品中には出演するシーンもある。中区在住の鈴木玲子さん(58)は「それぞれに正しさや言い分がある。登場人物が人生を選択する緊張感と感動を観客と共有したい」と本番を待ちわびる。

世界観味わう仕掛け

 会場内は舞台との境目がないような特設の客席を設置。開演前は多国籍の飲食物が販売され、観客は難民キャンプの中に自分がいるような没入感を味わえる。一般6500円、県民割引5800円。(問)チケットかながわ【電話】0570・015・415

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