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南区 コラム

公開日:2014.04.10

母乳育児支援コラム10
抱いて、見つめて、話しかけて
保健師 朝倉 きみ子〈母乳と哺乳瓶の飲み方の違い〉

 お母さんのおっぱいと哺乳瓶では、飲み方が異なります。これはあまり知られていないように思えます。



 おっぱいの飲み方はお母さんの乳首をのどの奥まで引き込んで舌を乳首に巻き付け、しごくようにしておっぱいを飲みます(伸びが悪く、固い扁平乳頭や陥没乳頭などは吸いにくいと言われています)。哺乳瓶の飲み方はストローのように吸うだけでミルクが出てくる仕組みです。そのため、母乳ほどあごや舌を使わず、楽に飲むことができます。



 混合育児をしていて、問題になるのが「乳頭混乱」。これは文字通り、赤ちゃんがお母さんのおっぱいと哺乳瓶の違いに対して混乱を起こしている状態を言います。出産後、早い時期に病院側から哺乳瓶を与えられた場合に乳頭混乱になるのですが、一回でなる子と、何回哺乳瓶を与えられてもならない子との差が大きいようです。



安易に「哺乳瓶」は問題



 産まれた直後の赤ちゃんは、どんな乳首でも吸い付くことができると言われています。しかし、安易に哺乳瓶を与えると「哺乳瓶の方が楽に飲める」と学習します。しかも、産後間もないママの乳首は十分に伸びないことが多いため、飲むのが大変で余計に哺乳瓶が良く思えてしまうようです。



 お母さんのおっぱいを吸う練習を始めたばかりの赤ちゃんに、安易に吸いやすい哺乳瓶を与えることは問題があります。赤ちゃんはお母さんのおっぱいが大好きです。お母さんのおっぱいが嫌いだからという理由ではなく、吸いたいのに吸えないと言って泣いています。気長に慌てず、おっぱいをあげ続けましょう。

 

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