南区 人物風土記
公開日:2014.09.04
ダンススポーツのトップアマチュア選手として活躍する
小嶋 みなとさん
宮元町在住 22歳
音と一体、踊りで夢つかむ
○…専門学校に通いながら、競技ダンスの第一線で戦う。9月7日には、南区ダンススポーツ連盟の15周年記念行事に10年来のパートナーである盛田めぐみさんとのペアで参加し、社交ダンス愛好家らの前で演技を披露する。「南区の行事で踊るのは初めて。見ていただける方に喜んでもらえれば」と地元の舞台を楽しみにしている。
〇…幼稚園のプログラムでダンスを初めて体験。「ステップを覚えるのが楽しかった」。先に姉が習い始めていたこともあり、中区のダンスクラブ「チームヒルズ」に通い、レッスンを受け始める。「音に合わせて体を動かすのが楽しかった」と音楽との一体感を味わいながら踊り続けた。
〇…共進中、横浜総合高時代からダイナミックな動きが評価され、注目の存在に。「試合で勝った時も嬉しいけど、観客の笑顔を見るともっと嬉しくなる」と白い歯がこぼれる。思うように結果が出ない時期があっても、1日5時間の練習を重ね、昨年の東アジア大会で銀メダルを獲得。ワルツやタンゴなどを踊る「スタンダード」では日本ランク3位で、日本一を決める10月の全日本選手権で上位に入るのが当面の目標だ。
〇…専門学校ではバイオテクノロジー学び、水質改善に関する勉強をしている。趣味は読書。小説のほか、ダンスにもつながる筋力トレーニングに関する本やスポーツ選手が書いたものも読む。時には知らない土地を歩いてリフレッシュ。近所の蒔田公園もお気に入りの場所だ。ダンススポーツは五輪種目でないことに加え、社交ダンスの印象が強く、「競技」としての認知度は高くない。「このままでは競技人口が減り、衰退する一方になってしまう」と危機感をあらわにする。「世界一の選手になり、ダンスを多くの人に広め、競技しやすい環境を作りたい」。迷うことなく「世界一」を目標に掲げ、自身の夢の実現とダンススポーツ界の発展を目指して踊り続ける。
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