2013年9月に就任した中野良則南警察署長が3月末で定年退職となり、中旬に署長を退く。就任2年半の感想などを聞いた。
――警察官になって最初に勤務した南署に2年半前、署長として戻って来られました。この2年半を振り返って感想は。
「南区で警察官としてのノウハウを教わりました。振り込め詐欺への対策など、署長としてやり残したことばかり。時間を巻き戻してもう一度やりたい気持ちです」
――思い出に残っていることは。
「2014年に死亡事故が多発した時は、交通関連団体の方が警察とタイアップして啓発活動を提案してくれました。南区の方は『自分で何とかしよう』という気持ちを持っています」
区民協力で事故減
――成果があったと思うことは。
「事件や事故はどんなに注意をしても起きてしまうことがあります。それを『続けて起こさない』ということに対策を講じてきました。昨年、南区は交通事故の件数が過去最少でしたが、減ったから『もうやらない』ではなく、区民の方と協力して継続できたことでの成果だと思っています」
――課題として残ったことはどんなことですか。
「振り込め詐欺の被害件数が県内ワースト近くになってしまいました。各金融機関の協力で事前に防ぐことも増えましたが、(犯人の)アジトまで突き止めて対策しなければなりません」
温かいまちに感謝
――これからの警察官に伝えたいことは。
「これだけ人から感謝される仕事はありません。地域の方がきちんと見てくれています。私にとってそれくらいやりがいを感じる職業でした」
――区民へのメッセージをお願いします。
「2年半前、久しぶりに戻ってきた私をすぐに受け入れてくれた区民の方は『南の風はあったかい』の言葉通りでした。南警察はこれからも頑張っていきます。よろしくお願いします」
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