南区総合庁舎内にある南公会堂が4月23日にオープンする。ホールには最新の機材が導入され、舞台上の音を客席に伝わりやすい仕様に変更できるなど、昨年12月まで旧区庁舎内にあった公会堂から一新。プロレベルの興行を行える施設に生まれ変わった。開館初日の23日には、吹奏楽やダンス団体などが登場する「お披露目会」が行われる。
公会堂は区役所や消防署と合わせ、花之木町の旧区庁舎から移転した。当初は区役所などと同時に開館する予定だった。しかし、建設工事開始後に大規模施設の天井脱落対策に関する建築基準法の規制が強化されたため、完成が当初の計画より遅れた。
2月8日にオープンした区役所、消防署から2カ月半遅れのスタートとなる。旧公会堂と同様に指定管理者の株式会社シグマコミュニケーションズが施設の管理・運営を行う。
舞台設定が変更可能
区庁舎の3、4階部分に作られた公会堂。ホールのほか、楽屋、リハーサル室、3つの会議室が設けられている。外壁やホールの客席に木が多く使われているのが特長。ホールの広さは629平方メートル。客席数は559で旧公会堂とほぼ同じだが、椅子の前後間隔が広くなり、客席後方にかけての傾斜が緩やかになっている。
舞台は、上部や奥、左右を「反響板」と呼ばれる装置で囲い、舞台上の音を客席に伝わりやすいようにする仕様にもできる。音響、照明機材は最新のものを導入。照明によって光を動かす演出も可能になる。移転に合わせ、旧公会堂時代から30年近く使用していたグランドピアノをオーバーホールした。
公会堂の奥村照幸館長は「プロが行うクラシックコンサートにも対応できるレベルの施設」と自信を見せる。リハーサル室や楽屋が充実したこともあり、これまでは利用が少なかった商業興行団体からの問い合わせも増えているという。
23日に「お披露目会」
オープン初日には公会堂が主催する「開館記念大お披露目会」が午後4時から行われる。横浜商業高校の吹奏楽部や久良岐太鼓、横浜清陵総合高校のダンス部などが出演する。
奥村館長は「公会堂をやっとみなさんにお披露目できる。イベントでは最新機材を使った演出を見せたい」と意気込む。入場無料。問い合わせは南公会堂【電話】045・341・1261。
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