横浜市が市内中心部や臨海部で進めているコミュニティサイクル事業「ベイバイク」の自転車貸出返却拠点が6月下旬、阪東橋駅そばなど南区内3カ所に設置された。過去のデータから、同駅付近の走行が多いことが分かり、南区で初めての拠点が設置された。市はこれを機に関外地区の回遊性向上などを期待している。
ベイバイクは登録制の自転車レンタル事業。観光振興や自動車の運転を減らすことによる低炭素化などを目的に、市とNTTドコモの子会社「ドコモ・バイクシェア」が協働で運営し、2014年から本格実施している。
電動アシスト付き
利用者は事前に登録を行えば、「ポート」と呼ばれる貸出返却拠点にある電動アシスト付き自転車を利用できる。関内やみなとみらい、横浜駅周辺などの施設、店舗そばに46カ所のポートと合計約400台の自転車があり、どの場所からも貸出、返却できる。利用料金は30分162円から。
市都市整備局によると、今年3月末までに約5万6千人が登録し、16年度は1日平均で609回の利用があった。平日は通勤・通学や買い物、休日は観光客の利用が多いという。同局は「電車やバスではカバーできない短距離の移動に適している」という。
自転車にはGPSが付けられており、その位置情報からデータを調査し、借りられた自転車が阪東橋駅付近など、中区に近い南区の地域を走っていることが分かった。
通勤や買い物に
市側はそのデータから需要があると判断し、6月20日から28日にかけて阪東橋駅、南吉田小学校交差点、南区庁舎前の3カ所にポートを設置した。阪東橋駅は7台、同交差点は9台、区庁舎前は15台の置き場がある。駅や横浜橋通商店街に近いことから、市は関外地区の回遊性向上や通勤、買物客の利用に期待する。同局は「まずは一度使ってもらえれば」と話す。
市は利用状況を見ながら、今後のポート設置について検討していく。
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