南区のまちづくりの基本的方針「横浜市都市計画マスタープラン南区プラン」の改定原案が6月20日に区から公表された。プランは、およそ20年後の区の将来像を描くもので、超高齢化、人口減少などの社会状況の変化に合わせ、安全で住みやすいまちづくりなどの目標や防災の方針が示された。7月から改定原案に対する意見募集が始まり、今年度中の改定を目指す。
「南区プラン」は市全体の方針である「全市プラン」を前提としたもので、2004年4月に策定された。およそ20年後の南区の将来像とそれを実現するための道路や公園などの整備方針や課題解決へ向けたまちづくりのあり方などがまとめられている。
少子高齢化の進展が急速に進み、南区ではすでに人口減少局面に入っており、策定時と状況が変化していることに加え、全市プランが13年に改訂されたこともあり、南区プランも改定することになった。
区は16年8月から意見募集を始め、17年10月に素案を公表。その後、素案への意見を募り、33人から94件が寄せられ、その一部を反映させた上で改定原案を作った。
原案では将来像を現プランと同じ「人の情(こころ)と都市の機能が共に成熟したまち」とした。その上でまちづくりの目標に▽安全で住みやすい▽徒歩でも、バスでも、楽しく移動できる▽あの手この手で身近な自然を守り、創造する▽引き継がれた地域資源を生かし、地域の魅力を育む――の4点を掲げた。
ほかに▽土地利用▽都市防災▽都市交通▽都市環境▽都市の魅力・活力――の5項目に関する方針も示された。
持続可能な体制を
都市防災の方針では、建物の不燃化や耐震化、木造住宅密集地の改善などを進め、災害に強く、持続可能なまちづくりを推進するとした。さらに、地域や家庭での災害への備えの強化、助け合い体制の確立といったこれまでの取り組みを進めることも盛り込まれた。
改定原案は地区センターや区のサイトで見られ、公共施設には概要版が置かれている。7月2日から20日まで意見募集が行われ、その後、改定案を作成し、今年度中にプランを確定させる。区は「多くのご意見、ご提案をお寄せください」と呼び掛けている。
南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|