南区版 掲載号:2018年7月12日号
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4月から南消防団の団長を務め、359人の団員をまとめる 涌井 正夫さん 清水ヶ丘在住 69歳

まちの安全、足元から

 ○…消防団のトップとして区民の安全を守る先頭に立つ。南区に多い狭い路地、木造住宅密集地では、災害時、消防署よりも消防団の機動力が力を発揮する。「決して消防団だけで地域を守れるわけではない。地域の方に協力していただき、手を組めるところと連携したい」と意欲を見せる。喫緊の課題は団員の確保。現時点で定数の395人に36人足りない。「企業や福祉施設に声を掛け、少しずつ成果が出ている」と仲間を増やすための努力を惜しまない。

 ○…榎町の大工の家に生まれる。蒔田中では「科学部」に所属。サラリーマンを経験した後、家業を継ぐことに。町内会長だった消防団分団長から誘われ、23歳で入団。「分団長は『出初式と暮れの夜警だけ出ればいいから』と言っていたけど、すぐにポンプ操法訓練の選手にさせられた」と笑う。それでも、「年齢や職業の異なる人と接し、人のために何かをしようという気持ちが自分の財産となった」という。

 ○…翌日に分団の旅行を控えた日、宮元町の施設火災で夜通し活動したことは忘れられない。時には死者が出る現場に立ち会うこともある。「運ばれる人を見ると辛くなる」。その度に「防災の知識、意識を持った人を増やせるようにしよう」と強く願う。「どんなに大変でも『ありがとう』と声を掛けられたら気持ちが良くなる」。周囲の感謝が活動の原動力だ。

 ○…趣味はウォーキング。大岡川沿いから、藤棚やみなとみらいなど、周辺を歩く。「川沿いを歩くと落ち着くね」と緊張感が求められる団長としての役割から一瞬だけ開放される。団員としての定年が近いが、「ボランティアや人を助けることは続けたい」と50年近く消防団で培った技術や経験を地域に還元していくつもりだ。

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