横浜市会のポスターデザインコンテストで最優秀賞を受賞した 櫻井 友貴さん 蒔田町在住 32歳
アートの楽しさ受け継ぐ
○…市会の定例会開催を知らせるポスターデザインの公募で57作品の中から最優秀賞に選ばれた。「ポスターのデザインは見る人にいかに興味を持ってもらえるかが大切。賞をいただいたことはただ驚いている」と振り返る。7月から2カ月間、元町のカフェで絵画やボールペン画などなどの個展を開催。さまざまな場面で作品を発表している。
○…港南台で生まれる。幼少期には造形家の父が作品を制作する姿を見て育った。「父親の姿を見ていたが、アートの道への距離感のようなものを感じていた。体を動かすことが好きだったため、アートの活動をすることはないと思っていた」と苦笑い。しかし、次第に作品を通じて感情や思いを伝えることに興味を持ち始め、美術短期大学へ進学。グラフィックデザインを専門的に学んだ。
○…卒業後はグラフィック関係の会社に勤めるが、父が睦町に作ったアトリエ・絵画教室をもっと広めたいという思いから制作や美大受験を目指す生徒の指導に励むようになった。「一つの作品を展示しても、人によって感じ方や見方は異なるが、個展などを見に来てくれた人が作品に対しての感想やイメージを話してくれたときは、何かを感じてくれたと嬉しくなる」と笑顔。最近は父が得意にする型に砕いた色ガラスを詰める「バート・ド・ヴェール」と呼ばれるガラスアートに挑戦。熟練の技を受け継ごうと、手ほどきを受ける。
○…制作の合間に散歩をすることが趣味。景色や街の雰囲気から作品のアイデアを考えながら歩くこともある。「南区は昔ながらの良さや、緑も多くおもしろいまち」と話す。アトリエを知ってもらうためのサイト作りやSNSを使っての周知にも奮闘中。さまざまなジャンルで横浜にアートを発信し続けていく。
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