神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
南区版 公開:2018年10月11日 エリアトップへ

井土ヶ谷下町老朽マンション 市支援で初の建て替え 住民合意へ困難克服

社会

公開:2018年10月11日

  • LINE
  • hatena
建て替えられる下之前住宅
建て替えられる下之前住宅

 井土ヶ谷下町の分譲マンション「下之前住宅」が市の建て替え合意形成支援事業を使い、建て替えられることになった。老朽化を受け、住民らによる管理組合が建て替えか修繕かを検討する中、支援事業を活用し、建て替え合意にこぎ着けた。住民は「困難もあったが、市などの支援を受けてようやく建て替えに至った」としている。

 下之前住宅は横浜市住宅供給公社が1968年に分譲したマンション。鉄筋コンクリート5階建てで、1階は事務所、2階から上に住宅16戸がある。築40年以上が経過したころから、配管からの漏水などの老朽化が目立ち、耐震性の問題もあった。住民は東日本大震災を受けて、建物を修繕して住み続けるか、建て替えるかの議論を本格化させた。住民らによる管理組合は、2012年から市がマンション再生を行う管理組合に対して改修、建て替えの検討費用の一部を補助する「マンション再生支援事業」を活用。17年3月に建て替えが決議された。今年6月、市が耐震不足の老朽マンションの建て替えについて、調査設計計画費などを補助する「市マンション建替促進事業」の活用が決定。市建築局によると、同事業を活用したマンション建て替えは初めて。

 同住宅に約40年間暮らし、管理組合の理事長を務めてきた塚本四口六さんは「分譲当初から計画的な大規模修繕やそれへ向けた積み立てが不十分だった」とした上で「改修、建て替えの意見が交錯し、合意形成が難しい状況だった」と振り返る。その中で市の支援や同公社のコンサルタントを受けて、住民の意識も変わり、建て替えの合意に至った。

 補助制度を管轄する市建築局は「今回は16戸と小規模だったこともあり、合意を得られた。修繕や建て替えで同じような悩みを抱えているマンション管理組合は多く、今後も実効性のある支援を行いたい」という。

 同住宅は今年中に解体工事が始まり、順調なら20年6月に7階建て、30戸のマンションに生まれ変わる。

 同公社は団地再生の取り組みの一環として、同住宅の建て替え決定までの道のりなどを説明するセミナーを10月14日午前9時30分から同公社=神奈川区=で開催。塚本さんがこれまでの経緯や取り組みを話す。問い合わせは同公社【電話】︎045・451・7740。
 

南区版のトップニュース最新6

福祉避難所 課題浮き彫り

福祉避難所 課題浮き彫り

火防協研修で図上訓練

3月14日

子育て手続き スマホで

横浜市

子育て手続き スマホで

6月末、アプリ配信へ

3月14日

マンション防災考える

蒔田地区町内会

マンション防災考える

初の講演会で課題共有

3月7日

子宮頸がん対策に新検診

横浜市

子宮頸がん対策に新検診

HPV検査導入へ

3月7日

魅力発信や子育て支援策

2024年度南区予算案

魅力発信や子育て支援策

自主企画事業に9930万円

2月29日

「復活おにぎり」で能登支援

六つ川西小6年生

「復活おにぎり」で能登支援

居酒屋の看板商品再現

2月29日

買取おりづる横浜弘明寺店 買取強化キャンペーン

香水500円~、ブランドライター1,000円~で買取中!ご来店をお待ちしています♪

https://oriduru-shop.jp/yokohama-gumyoji/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月14日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook