児童虐待、待機児童をなくそう 市政報告 子どもを大切に育てる社会を 日本共産党横浜市会議員 あらき 由美子
全国で子どもに対する悲惨な虐待事件が相次いで起こっています。横浜市鶴見区では、3歳の女児に母親が熱湯を浴びせ大やけどをさせて、そのまま放置していたという事件が起きています。林市長は、区役所や児童相談所の対応が「結果的に、十分であったとは申し上げられない」と話し、一連の対応を検証していく必要があるとしています。
千葉県野田市の小4女児虐待死亡事件を受け、国が求めた児童虐待事案の緊急点検への報告で、横浜市の児童相談所が継続して関わっている虐待事案が約2300人もあることが明らかになりました。その実態を把握するためには、保護者と直接会った上での状況確認が求められますが、保護者が児童相談所の介入を拒否するケースもあるなど、困難さがあります。また、市内4カ所の児童相談所一時保護所の定員は160人ですが、今年1月以降は180人を超え、緊急で保護すべき児童を受け入れる体制もままならなくなっている状況です。私は、児童相談所の環境整備と児童福祉士など専門職員体制の強化を市長に求めています。
子育て安心の横浜を
横浜市では、子育て支援策として保育所待機児童ゼロとしながら、2月の入所申込では4635人が入所不可に。「生後2週間で保育園に申し込み、4月の入園にかけたのに落ちた。通園が大変な所でも申し込むしかない」など、悲痛な声が上がっています。
私は▽待機児童をなくすために、ニーズに合わせた認可保育園の増設、保育士など職員の処遇改善と配置基準を引き上げる▽放課後児童のための学童保育への補助金額を増やし、職員や保護者の負担を軽減して安定した運営ができるようにする――ことを市長に求めています。
日本の将来を担う子どもたちを健やかに育てる環境を作るのは、政治の責任です。私は保育士として12年、市議として20年、働きながら3人の子育てをしてきました。この経験を生かして、これからも”子育て安心の横浜市政”を目指した提案をしていきます。
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