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南区 社会

公開日:2019.04.11

印刷会社で職業体験
障害児者の会、初の試み

  • 紙を貼り付ける作業をする参加者

 障害児者の当事者と保護者によるグループ「泉の会」(尾崎真美会長)の障害者5人が4月3日、野毛印刷社=新川町=で職業体験を行った。

 同社は市内企業やNPOが企画する「横浜サンタプロジェクト」に協力し、泉の会を訪問して、子どもと交流を図ってきたことから、職業体験が実現した。同会が企業を訪れて仕事を体験するのは初めて。

 参加した5人は同社社員から印刷物の説明を受け、実際に商品を印刷する現場を見学。紙を裁断する様子などを間近で見た。その後、折り畳んだ紙を開くと描かれた動物が飛び出す仕掛けの小型カレンダーづくりに挑戦。動物の形に切り取られた紙を決められた位置に貼り付ける作業を行った。同社社員のアドバイスを受けながら進め、予定していた時間より早く終えた。参加した男性は「自分が思っていた通りにできた」と喜んだ。

雇用促進にも

 4月に入社したばかりの社員も参加したことから、同社の阿部寿和さんは「仕事に取り組む上で視野を広げるきっかけになれば」と期待し、「障害者雇用を進める中、どのようなことができるかを考えるきっかけにしたい」とも語った。

 同会の尾崎会長は「私たちにとって初めての経験だったが、受け入れていただき、嬉しかった」と振り返った。

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