中村川に架かる「吉野橋」が3月26日に市歴史的建造物に認定された。
市は個性的、魅力的な歴史的景観を保全するために、近代建築、古民家などを「認定歴史的建造物」として認定している。これまでに94件が認定を受けた。昨年秋には、かつて芸妓の稽古場・事務所として使われていた井土ヶ谷上町第一町内会館が認定された。
吉野橋は1926年に完成。23年の関東大震災からの復興を目指すために市などが作った「震災復興橋梁」の一つ。横浜市には178橋あったが、現存しているのは40橋。復興橋梁で西区との境にある「霞橋」も歴史的建造物になっている。
貴重な土木産業遺産
吉野橋は長さ25・9m、幅は車道と歩道を合わせて21・9m。市によると、中村川のほかの復興橋梁は架け替えなどで現存しないことから、吉野橋を「震災復興期の姿を現代に伝える貴重な土木産業遺産」として認定した。
地質が軟弱な場所でも耐震性を持たせるための設計で、短い杭を広く打っているという。船舶が航行できるように、空間が保たれ、アーチ型になっているのが特徴だ。
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