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南吉田町「おさん」 児童支援で学習意欲向上 開始2年半、生活も変化

教育

掲載号:2019年6月27日号

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「おさん」で過ごす児童(左から2人目は視察した持田社長)
「おさん」で過ごす児童(左から2人目は視察した持田社長)

 「子ども食堂」など、児童・生徒に対する支援が各地で広がる中、2016年から南吉田町2丁目のコミュニティーサロン「おさん」が小中学生に居場所を提供し、学習支援、生活支援を行っている。開始から2年半が経過。利用者を調査した結果、学習意欲が高まり、生活意識も変化していることが分かった。

 「おさん」は住民が集える場所として、15年12月から、睦地域ケアプラザや母子生活支援施設などを運営する社会福祉法人「たすけあいゆい」(濱田靜江理事長)が運営。16年10月から、放課後にボランティアが学習支援などを行う「ひなた塾」を設け、小中学生が学校以外に安心して過ごせる居場所づくりを行っている。

 事業は「ゴールドマン・サックス証券」=本社・東京都=が社会貢献事業として資金を提供。学習支援で試験結果や生活態度の変化を第三者機関が評価する「社会的インパクト評価モデル事業」と呼ばれる仕組みで進めてきた。

 利用は登録制。現在は小学生を中心に27人が登録。経済的な困難を抱える家庭の子どももいる。塾は月・水・金曜日の午後4時から7時に実施。主に算数や国語の宿題や学校の授業で分からない部分をボランティアらが指導。希望者には食事も提供する。

 調査結果がまとまった17年度分では、利用する小学生がひなた塾に通う前後で「学校の宿題にきちんと取り組む」とされた割合は4割から6割に増加。授業の理解度も増したという。また、午後10時までに就寝している子どもは1割に満たなかったが、4割以上に大幅増。ひなた塾に通うことで生活リズムが整い、生活全体に好影響を与えていることが分かった。

企業支援継続へ

 6月14日には、ゴールドマン・サックス証券の持田昌典社長が「おさん」を視察し、子どもが過ごす様子を見学。同社は子どもの貧困解消へ向けた支援を全国で行っている。

 持田社長は「子どもは元気でかわいいと感じた」

と話し、「支援を積み重ね、教育を受けるチャンスを広げたい」と今後も支援を続けていく方針。

 運営法人の濱田理事長は「ひなた塾に子どもを通わせる保護者の意識も変わってきた。地域全体で見守る雰囲気を作りたい」とし、さまざまな施設を運営する中で得た知見を活かした支援を進めたいとした。
 

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