市立六つ川小学校5年生の芦田聖莉さんが8月17日、18日に、タイで行われた「第2回アジア・オセアニア空手道世界選手権大会」に出場し、個人組手・11歳女子の部で銅メダルを獲得した。
同大会には、各国の主要大会で好成績を収めた選手が参加。個人組手、個人型、団体戦の3種目に分かれて競った。
芦田さんは体格で勝る外国選手の攻撃に一歩も怯まず、得意の中段突きが決まり、初の国際大会で躍動。約140cmの小柄な体を目いっぱい使った。帰国後、芦田さんは「初の海外で緊張し、最初は思うように体が動かなかったけど、『勝ちたい』という強い気持ちで戦えた。いつも支えてくれる家族や師範に感謝したい」と笑顔を見せた。
強い気持ちで
内気な性格を変えたいと小2で空手を始めた。格闘技好きの母・和恵さんの後押しも大きかった。始めて間もない頃、痛みなどの恐怖心から「辞めたい」と弱気になる娘に、和恵さんは「胴着を捨てようか」と叱咤。母の熱い思いに泣きながら「空手を続けさせてください」と応えた。芦田さんは、このやり取りがあったから続けていく覚悟ができたと話し、勝利への意識も高まったという。
それからは「人の5倍練習する」をモットーに掲げ、稽古から帰宅しても自主練に没頭。多い時は4時間にも及び、和恵さんに技の確認などをしてもらっている。芦田さんが通う横浜抱一龕道場師範の浜勝二さんも「本人の努力が一番だが、お母さんの献身的なサポートが彼女を強くしている」と称える。
ストレスを溜めないように食事制限はしていないが、鶏のささ身やプロテインなど高タンパクなものを摂取し「強い体」を目指している。
芦田さんは「組手だけでなく型の部でも結果を残し、誰からも認められる選手になりたい」と今後の目標を語った。
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