市立南が丘中学校(市之瀬雅夫校長)陸上部の和田亘平さん(3年)が8月23日、大阪市・ヤンマースタジアム長居で行われた「第46回全日本中学校陸上競技選手権大会」の男子110m障害に出場した。14秒58と全体26位で予選敗退となったが、和田さんは「予選敗退は悔しいけど、格上のトップ選手たちと走れて良い刺激になった」と前を向く。
同大会には各都道府県大会で参加標準記録に満たした選手が参加。同中陸上部の選手が出場するのは初めてで、和田さんは部に新たな歴史を刻んだ。あと0・02秒届かず、記録上位24人で競う準決勝進出はならなかったが、堂々とした走りでチームメイトの声援に応えた。
レース直前、胸に手を当て「今までの練習を思い出せ」と自らを鼓舞。「雨で体を冷やしてしまったのが反省点。少し体が重かったかな」とレースを振り返りながらも、「リラックスし、自分の走りができたことは合格点」と笑顔を見せた。
地道な自主練奏功
「努力が明確に表れ、やりがいを感じる」と中学から打ち込む陸上だが中1の冬に腰痛を発症。2カ月間走れない日々が続いた。復帰後、遅れを取り戻したいと始めたのが自主練の「坂道ダッシュ」。今でも学校近くの急こう配の坂を毎日黙々と駆け抜けている。顧問の深沢新也教諭は「練習熱心でチームの模範となっている」と称える。
さらに今年2月から好物のチョコレートとグミを封印。食物繊維が豊富なバランスの摂れた食事を心掛けた。「今の体は家族の献身的なサポートあってのもの」と感謝の言葉を述べる。
全国大会という大舞台に立ったが、未だ県大会での優勝経験がないという。秋の県大会では、「今まで1度も敵わなかったライバルに勝って気持ち良く卒業したい」と意気込む。高校でも競技を続ける意向を示し、「『全国で勝てる選手』を目指し、インターハイで入賞したい」と力強く話した。
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