中区のみなとみらい21新港地区に、客船ターミナルと高質ホテル、食をテーマとした商業施設が一体となった「横浜ハンマーヘッド」が10月31日にオープンした。

　この施設は客船ターミナルを中核に上質なホテルと商業エリアの３要素が一体となった複合施設。横浜市の旅客施設整備の一環として、公民連携により事業が進められてきた。

飲食やホテル

　施設規模は地上５階建で延床面積約３万平方メートル。１階には税関、出入国管理・検疫の機能をもつＣＩＱが入り、飲食など25店舗からなる商業エリアは１、２階に。菓子の製造工程が見学できるなどの工夫を凝らしている。ホテルは２階にフロントとレストラン＆バー、３〜５階は客室（１７３室）を中心とする。横浜港が一望できる屋上は宿泊客専用。横浜グランドインターコンチネンタルホテルが手掛けており、名称は「インターコンチネンタル横浜Ｐｉｅｒ８（ピアエイト）」。国際客船ターミナルにふさわしい滞在型ホテルとして、五つ星を目指す。

　複合施設の運営事業者は地元企業を中心とした新港ふ頭客船ターミナル（代表企業＝横浜岡田屋）。名称は、今回の施設が建てられたふ頭先端に現存する「ハンマーヘッドクレーン」に由来する。１９１４年に日本で最初の港湾荷役専用として整備された横浜の歴史的遺構。20年春には複合施設に隣接する形で「ハンマーヘッドパーク」が開業する。