市グッドバランス賞 企業紹介【3】 "今"に合う働き方を 六ツ川 日本工業所(設備工事業)
1942年創業、株式会社日本工業所(佐藤拓社長)=六ツ川=は空調設備工事などを行う総合設備会社。社員は9人と少人数の中、横浜市内広域の小中学校のガス空調機やプールのメンテナンス、トイレの改修工事などを担っている。
同社は「ライフ・ワーク・バランス」を働き方の根幹に据え、効率良く業務にあたれる勤務形態を確立する。特徴的なのは、既婚者と独身者の生活リズムに合わせた休日の取り方。佐藤社長は「妻子のいる既婚者は土日に家族サービスを、独身者は人混みのない平日に映画鑑賞などを楽しんでもらえれば」と、勤務シフトに工夫を凝らす。
若い力を存分に
毎日の朝礼は役職に関係なく、ローテーションで回している。その日の目標や業務内容の確認はもちろん、若手社員が発言できる雰囲気づくりに努めている。
「若手社員には『自分も会社を成長させる話し合いに参加しているんだ』という意識を持って遠慮しないで意見を言ってほしい」と、佐藤社長は期待を込める。これからは”見て覚えろ”から”聞いて見て覚えて”の時代へ――。早く仕事を覚えてプライベートを充実してもらおうと、座学と実践を繰り返す指導を心掛けている。
地元に役立つ活動
「地元の役に立つ活動」を掲げ、南区内の小中学校で開かれる「出前授業」に参加。授業では、普段は目にすることができない電動工具やレーザーで距離を測る機械などを披露する。また、子どもたちにものづくりの魅力を知ってもらおうと、一緒にイスづくりをするなどして交流を深めている。
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