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南区版 公開:2020年3月5日 エリアトップへ

蒔田公園 下水工事が完了 着工から10年、広場に遊具

社会

公開:2020年3月5日

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地下貯水池の上に整備された広場
地下貯水池の上に整備された広場

 蒔田公園の一部で2009年から行われていた下水道整備工事がこのほど完成し、2月22日に遊具などが設置された広場がオープンした。工事が当初の予定から4年遅れで完了したこともあり、利用者からは「ようやく広い公園になった」と歓迎の声が聞かれる。

 蒔田公園の北西部分で行われていたのは、大岡川右岸雨水幹線下水道整備工事。これまで、大岡や中里、蒔田地区などの大岡川右岸の下水管は1時間あたり約50ミリまでの降雨に対応していた。しかし、集中豪雨のような排水能力を超える大雨が降った際、道路冠水や浸水被害が発生することがあった。そこで、1時間60ミリの雨にも対応できるよう、09年に市による工事が始まった。

 公園北西部分から地下20mまで穴を掘り、そこからシールド工法と呼ばれる方法で鎌倉街道北側の道路下を掘り進めた。地下鉄弘明寺駅前で曲がり、南スポーツセンターそばの大岡はらっぱまでの約1・9Kmを掘った。そこに直径約3・2mの貯留管を設置。既存の下水管に流れる水が一定量を超えた場合、貯留管へ流入させ、貯水池から万世ポンプ場を経て中村川に放流する仕組み。

 地中には長さ57m、幅26m、高さ17mのプールのような貯水池を作った。この工事は12年に始まり、当初は16年3月までに終了する予定だったが、13年に地層の傾きが判明。掘り進めると、公園全体が地盤沈下する可能性があり、補強工事に時間を要したため、完成が予定より4年延びた。

 工事を担当した市環境創造局によると、総事業費は約99億円。同局の担当者は「時間はかかったが、大雨に対する安全性が高まった」という。

芝生や桜も

 貯水池部分は土で覆われ、地上からは見えない。地上にはブランコなどの子ども向け遊具のほか、腰を伸ばしやすいベンチや肩のストレッチができる鉄棒などの健康遊具も設置された。敷き詰められた芝生の中に植えられた河津桜はすでに開花している。

 散歩で公園の外側部分を歩くことを日課にしている男性は「今までは子どもが走り回る所を歩くこともあったが、広くなって歩きやすくなった」と話す。近隣住民による「蒔田公園愛護会」は花壇整備を進めており、メンバーの一人は「新しい場所で青々とした芝生や桜が見られるのが楽しみ」と語った。

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