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公開日:2020.05.28
南太田
寺・教会が「希望の鐘」
連携で医療従事者に感謝
南太田駅のそばにある常照寺と清水ヶ丘教会が新型コロナウイルスに対応する医療従事者への感謝の思いや早期収束を願い、それぞれの鐘を交互に鳴らす取り組みを5月24日に行った。宗教の枠を超えた初の連携で、今後も平和の追求へ向けて手を取り合っていく。
コロナ収束願い
新型コロナウイルスの感染拡大以後、全国の寺院や教会では、医療従事者へ感謝の気持ちを伝え、早期収束を願い、未来への希望を込めて、一斉に鐘を鳴らす取り組みが広がっている。
常照寺の僧侶・伊東政浩さんが関係する日本青年会議所宗教部会では、5月12日から24日まで「命の鐘アクション」として、毎日、鐘を鳴らす取り組みを続けていた。最終日の24日に合わせ、伊東さんは寺から徒歩1分の場所にある清水ヶ丘教会にも参加を呼び掛けた。同寺と同教会は、ともに子ども食堂を開いており、先に食堂を始めた常照寺の様子を教会の主任牧師・中島聡さんが見学するなどの交流はあった。伊東さんの申し出に中島さんは「平和を願う気持ちは仏教もキリスト教も同じ」と快諾。
24日は午後7時になり、伊東さんが鳴らした寺の鐘の音が「ゴーン」と響き渡ると、教会から「カーン」と鐘の音が聞こえ、交互に5回ずつ鳴った。伊東さんによると、寺と教会が連携して鐘を鳴らすのは全国でもここだけだという。
伊東さんはキリスト教の指導者とも親交があり、今回の連携も自然な形で進んだ。事前打ち合わで同教会の礼拝堂を初めて訪れ「建物や光が入ってくる様子に感動した」という。
コロナ禍で先行きが不透明になる中、伊東さんは「心の苦しみを取り除くという本質を見つめ直す時」という。中島さんは「祈ることの力を取り戻したい」と語る。伊東さんは「今後、平和について考えるフォーラムを連携して行えれば」と困難の中から生まれた縁を大切にし、宗教を超えた取り組みを進めるため手を取り合っていく。
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