永田山王台在住の絵本作家でイラストレーターの相野谷(あいのや)由起さんが絵を担当し、昨年11月に発表された絵本「あらいぐまのせんたくもの」(作・大久保雨咲)が第53回「夏休みの本」(緑陰図書)に選ばれた。
夏休みの本は、青少年の読書の振興などを目的とする全国学校図書館協議会によるもの。小学校低・中・高、中学校、高校の段階ごとに8冊、計40冊を毎年選定し、夏休みの課題図書として紹介している。
絵本の舞台は東京都豊島区にある「地蔵堂商興会」という商店街。主人公の「あらいぐま」がおばあさんと出会い、アドバイスをもらいながら悩みを解決していく物語になっている。A5変型判、79頁。
相野谷さんは「読者がストーリーに感情移入し、想像力を膨らませてもらえるよう、リアルな街並みを描くことを意識した」と話す。背景にこだわり、さまざま角度から模写した。一般的に農作物を荒らすなど、アライグマの悪いイメージを払拭しようと、実物より表情を優しく描いて子どもが親しみを持てるキャラクターに仕上げた。
幼少期から絵を描くことが好きで小学校高学年のころ、童話などに絵をつけた自作絵本を作ったことが今の原点だという。子どもたちに絵を好きになってもらおうと、各地のイベントで絵本の魅力を伝えている。「絵にうまい、下手はないので純粋に描く楽しさを実感してほしい」と今後も思いを発信していく。
弘明寺で原画展
相野谷さんの原画展が7月5日まで弘明寺商店街そばにある絵本店「子どもの本&クーベルチップ」で開催され、作品も展示されている。問い合わせは同店【電話】045・334・8702。
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