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中村町障害者支援施設 子育て家庭に食品配布 「こども食堂」の代替策

社会

掲載号:2020年6月25日号

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施設職員から食品を受け取る親子
施設職員から食品を受け取る親子

 障害者支援を行う中村町の地域活動ホーム「どんとこい・みなみ」で6月20日、子どもを持つ家庭などにインスタント食品や菓子を配布する企画があった。同施設は月1回こども食堂を開いていたが、新型コロナウイルスの影響で2月以降休止しており、食堂用の食品や支援団体から譲り受けた物を配布した。受け取った人からは「食堂再開を心待ちにしているが、この場で顔を見られるだけでも安心する」と喜びの声が聞かれた。

 「どんとこい」では、子どもや大人、障害がある人が一緒に団らんできる機会を作ろうと2017年から「こどもダイニング〜どんとこい食堂〜」を月1回開いてきた。第4金曜日の午後6時から7時30分まで、テーブルを囲んでボランティアや作った食事を取っていた。小学生100円、中学生以上は300円で食事を提供。幼児や小学生と保護者を中心に、毎回80人から100人が参加していた。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、2月以降は開催を取り止めている。今後の開催の見通しも立たない中、食事に困っている人を支援しながら、これまでの人のつながりを維持したいと、食品の無料配布を決めた。

スープや菓子など

 食堂で使用予定だったインスタントスープや寄贈を受けた食品を支援が必要な人や団体に配布する活動を行う公益社団法人「フードバンクかながわ」から譲り受けたものを袋にまとめ、30人分を用意。事前に施設周辺の住民にチラシを配布したほか、これまでの食堂利用者にも声を掛けた。

再開望む声

 当日は開始からチラシで開催を知った住民が訪れたほか、幼児と一緒に来た保護者の姿もあった。これまで、食堂を毎回訪れていたという5歳女児の母親は「ここでしか会えない別の幼稚園の子どもに会えるので、貴重な場所。早く再開してほしい」という。別の母親は「食堂では、家では作らないようなメニューが出ることもあり、子どもが野菜を食べるきっかけにもなった」と話す。

 食品を配布した部屋には、同施設も参加する「南区子どもの居場所づくりネットワーク」の施設紹介パネルを展示。南区や周辺で開かれているこども食堂や学習支援活動を紹介した。

つながり維持

 南区内のこども食堂は多くが活動休止中。これまでのように大勢が集まって食事をする形式が難しいため、飲食店が作った弁当を配布して食堂の代わりとする団体もあるなど、工夫が求められている。同施設の飯高正行さんは、こども食堂の再開について「状況を見ながら早く再開したい。その際は部屋を分けるなどの対策が必要」という。「これからも食品を通して子どもとのつながりを作りたい」と話し、今後も地域全体で子どもを支えていく意向を示した。

室内に展示された活動紹介パネル
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