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5年ぶり、踊りの花咲く
3月28日
新型コロナウイルスの影響で停止を余儀なくされた自治会町内会の活動を再開するためのヒントを共有しようと、南区役所などが町内会長らを対象にした意見交換会を行っている。区は自分たちが暮らす地域の魅力を再確認してもらいながら、感染予防と新しい生活様式に対応した町内会活動の両立を図るための後押しをしたいとしている。
コロナで会議開けず
自治会町内会が毎年行う夏祭りや旅行、敬老会などの活動はコロナ禍で多くが取り止められた。月に1度、町内会館などに集まって開く食事会などもなくなり、活動停止によって「外出する機会が減った」という高齢者もいる。防犯パトロールなど、一部の活動を再開しているところが増えているが、高齢者の役員が多いある町内会の会長は「感染した場合を考えると、集まれない」と依然として役員らの会議すら開けない状況だという。
活動再開へ向けたきっかけをつかんでもらおうと、南区役所と南区連合町内会長連絡協議会(吉井肇会長)は意見交換会「みなミ〜ティング」を企画した。この会は南区の全16地区を4ブロックに分け、連合町内会長と役員ら数人が参加するもの。
工夫・知恵出し合う
第1回、2回が9月12日に南区役所で行われた。南永田山王台、六ツ川大池、永田みなみ台、北永田の各地区が参加した第1回は、最初に自らの地域で行ってきた活動を挙げ、それを「福祉」や「防犯」「子育て・子ども」などの分野に整理。その上で、コロナ禍でも工夫して実際に再開したり、再開を希望する活動を選んで、どのような方法が考えられるかを話し合った。
北永田地区は、すでに実施した交通安全を呼び掛けるキャンペーンを取り上げた。これまで行っていた啓発物の配布を辞め、参加者がプラカードを持ってメッセージを送る形式に改めるなどの工夫が報告された。
1、2回目ともに再開したい活動に防災訓練を取り上げる地区が目立った。六ツ川大池地区は、多くの人が密集する地域防災拠点の訓練が行いづらい状況のため、町内会館に少人数が集まる訓練を検討するとしていた。
つながり求める声
まちづくり支援などを行い、この会の進行役を務めるNPO法人「夢・コミュニティ・ネットワーク」の時任和子さんは「コロナ禍で、自分のまちで暮らしていくという意識が高まっており、人や地域との『つながり』を求める人が増えるだろう」と分析し、参加者に「今こそ、地域の魅力と地域の底力を発揮してほしい」と訴えた。
残りの9地区を対象にした会は26、27日に開かれる。区役所地域振興課は「意見交換を通して新しい生活様式を取り入れた活動のヒントを見つけてほしい」としている。
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