希望する子育て家庭に食料品を配布する「フードパントリー」が10月４日、弘明寺商店街内の地域子育て支援拠点「はぐはぐの樹（き）」で行われた。



　９月から南内のこどもの居場所では区予算で購入した菓子やレトルト食品などを希望者に配布し、活動を支援する「フードパントリー」が行われている。



　今回は横浜南部で食支援活動を行うボランティア団体「フードバンク浜っ子南」とはぐはぐの樹の共催。「浜っ子南」は６月に設立されたばかりで、南区で初の活動となった。



20家庭に菓子や米



　浜っ子南が用意した米や缶詰、菓子などを事前に申し込んだ20組の家庭に配布した。さらに、食器や文房具、防災用品なども渡した。



　食品を受け取った２歳の女児の母親は「こんなに多くもらえるとは思わなかった。ぜひ続けてほしい」と話した。「浜っ子南」の下山洋子さんは「食品を渡すことでコミュニケーションを図り、信頼関係を作っていきたい。さまざまな親子を支援できる良い場を作っていきたい」と今後の活動に意欲を示した。受け取りに来た人の中には、子育ての悩みをはぐはぐの樹のスタッフに相談した母親もおり、同所の横田美和子施設長は「今まで外出を控えていた母親も多い。コロナが収束すれば、そうした方が思いや悩みを話せるような機会を作りたい」としていた。