市内初の試み
民生委員らが高齢者へ火災予防に関するアドバイスしてもらうための消防署による防火・防災研修会が10月12日、13日に南区役所で行われた。南消防署によると、高齢者への呼び掛けを目的にした民生委員らに対する研修会は市内消防署で初の開催。
昨年、市内の住宅火災の死者(放火自殺を除く)13人中、65歳以上は10人だった。また、13人中8人の世帯に住宅用火災警報器が設置されていなかったことを受け、南消防署は高齢者への啓発が重要と考えた。そこで、高齢者宅を定期的に訪問する民生委員や訪問介護員、ケアマネジャーが訪問時に防火や防災に関するアドバイスをしてもらおうと、研修会を企画した。
2日間で4回実施し、呼び掛けに応じた54人が参加した。消防署の職員から住宅の防火対策や119番通報の方法などを聞いた。参加した民生委員の女性は「訪問する高齢者宅は部屋の中に物が多く、いざという時に逃げ遅れる可能性があると分かったので、次は注意したい」と話した。
同行訪問も
南消防署は民生委員に同行して高齢者宅を訪問し、直接火災予防のアドバイスをする取り組みを始めた。中村地区をモデル地区に選び、訪問している。消防署によると、住宅用火災警報器が設置されていても点検をしていない世帯があり、職員に点検方法を尋ねる人が多かったという。消防署は「高齢者を火災から守る取り組みをさらに進めたい」としている。
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