横浜市芸術文化振興財団の前理事長で彫刻家の澄川喜一さん(89)が文化勲章を受章することが10月27日に政府から発表された。澄川さんは大岡川に架かり、日枝町と前里町をつなぐ「道慶橋」「一本橋」のデザインを手掛けており、橋が注目を集めている。
澄川さんは道慶橋の親柱にある錫杖(しゃくじょう)型のオブジェを1989年に手掛けた。橋は江戸時代に吉田新田が完成した後、道慶という僧侶が住民のために架けたのが始まりとされている。錫杖は修行僧が携帯する道具の一つ。橋ができた由来からこのオブジェを作った。風が吹くと、金属同士がぶつかり、「シャンシャン」と音がすることもある。一本橋の欄干は中央が「人」の文字をかたどったデザインになっている。ともに市内に40ある震災復興橋で1928年に完成した。
澄川さんは公共空間の造形分野で活躍し、東京スカイツリーのデザイン監修も行っている。2018年まで同財団の理事長を務めた。
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