まちのお医者さんが教えます コラム【11】 訪問診療の仕組み理解 「自宅で療養、みんなの協力を」
訪問診療という言葉を耳にする機会があると思います。これは医師が自宅に訪れて行う診療のことですが、正確には計画的、定期的に患者宅を訪問する診療のことを指します(後述する往診とは違いがあります)。
訪問診療の対象になる方は脳卒中や骨折などで入院後、自宅に戻ってきたが以前のように通院できない方や加齢で足腰が弱り通院できなくなった方、末期がんで最期まで自宅で過ごしたい方などです。
実際の訪問診療では、医師が定期的に患者宅を訪れ、診察や血液検査などで体の状態を診て、本人や世話をしている方からも病状の変化などを聞き、対処法の説明や薬の処方等をします。また、急に具合が悪くなった場合は必要に応じ、自宅に伺います(これが往診です)。自宅での治療が難しい時は緊急入院の手配をすることもあります。
在宅での療養生活は医師の行う訪問診療だけでは成り立ちません。ご家族の協力とともに訪問を行う看護師や歯科医師、薬剤師、ヘルパー、ケアマネジャーなどが協力して支えているので、一人暮らしの方も自宅療養が可能となっています。
南区医師会では在宅医療相談室を設け、在宅医療でのさまざまな相談に対応しています。訪問診療等で分からないことがあれば、まずはかかりつけ医にご相談ください。
■南区医師会
南区宿町4の76の1
【電話】045・713・7777
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