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市内自殺者 夏以降に増加 若年層へネット予防策も

社会

掲載号:2020年11月12日号

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 横浜市の8、9月の自殺者が前年に比べて2割以上増加していることが分かった(警察統計暫定値)。中でも若年層の割合増が目立っている。市は国の状況を踏まえつつ、引き続き留意が必要としている。

     ◇

 市内の自殺者は5、6月は前年と比較して少ない状況にあったが、7月から増加傾向に。8月は45人(前年同月比10人増)、9月は38人(同7人増)となった。国の分析でも同様の傾向が出ている。

 年代別では、今年9月まで20代の自殺者は44人で、昨年1年間の42人をすでに超えている。また、40代は56人で前年比で増えている状況がある。市担当者は「全体数が少ない市の数字だけでは一概に言えないが、国の状況を見つつ対応する」と話す。

検索ワードで窓口誘導

 人口動態統計で近年の自殺者数は減少傾向にある中、20歳未満、20代の自殺死亡率は下がっていない。市は若年層対策の推進を重点施策の一つに掲げ、相談体制の充実や学校、家庭、地域でSOSを受けとめる取り組みを推進してきた。

 また、昨年12月からインターネットなどを活用した相談支援を開始。検索連動広告を活用した自殺予防の相談活動を行うNPO法人「OVA」=東京都=に委託し、検索エンジンで自殺要因に関わるキーワードを検索すると、相談先の窓口を表示し、支援につなげる事業を実施している。

相談、20代が最多

 同法人が受ける相談は10代〜30代の若年層が約8割で、20代が最も多いという。市内相談件数も開始から9月までで、20代が約4割(119件)を占め、最多だった。

 相談内容は、家や学校、職場での人間関係や労働問題、夫婦関係、生活困窮など多岐にわたる。伊藤次郎代表理事は「多くの方がさまざまな問題を複合的に抱えている中で、共通するのは”孤独感”を感じている人が大半ということ」と指摘する。

 市担当者は「多様な悩みがある中で、さまざまな相談の入り口があることが大切だと認識している。ネットは今までアプローチしにくかった人や年代に届く手段の一つ」としている。

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