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公開日:2020.11.12

タイ人材育成へ組合設立
弘明寺の経営者ら 技能実習生受け入れ

  • 組合員らを前にあいさつする米田理事長

 タイから実習生を受け入れ、日本の企業で技術を取得してもらい、後に母国に還元してもらうことなどを目的にした市内経営者らによる「地球ネットワーク協同組合」が10月29日に発足した。理事長を務めるのは弘明寺商店街で漬物店「清兵衛」を営む米田穣一郎さん。米田さんは「それぞれの企業で人材育成を行いながら、国際貢献も果たしていきたい」と意気込んでいる。

 米田さんらは、2013年から異業種交流会を開き、中小企業が直面するさまざまな経営課題について話し合ってきた。ビジネスを通し、タイの事業者とつながりがあるメンバーがいたことから、タイからの技能実習生受け入れを考え、出資を募り、共同組合を設立することになった。

 外国人技能実習制度は在留資格を得た外国人が報酬を得ながら仕事を覚えていくもの。実習生の受け入れ、管理ができるのは国の許可を得た団体などに限られる。同協同組合は、この許可を得て、タイからの実習生を受け入れ、組合員の企業で実習を行う計画。

 「送出機関」と呼ばれる現地で実習生募集や教育を行う「タイ日人材サポートリクルートメント株式会社」の遠藤敏雄会長によると、タイには親日家が多く、日本企業の進出も増えているという。そうした背景から、日本で仕事を学ぶことを望む人が多い。

 同組合は、同社と連携して実習生の受け入れを進めていく。組合員が経営する防水工事や自動車整備の会社での受け入れを準備している。

 10月にあった設立総会には組合員や最高顧問を務める工藤建設=青葉区=の工藤英司社長ら40人が参加。理事長の米田さんは「まずは日本とタイをつなぎ、ほかの国へと広げていきたい」と展望を語っていた。

地球ネットワーク協同組合

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