金融機関などで組織される「南区金融機関防犯連絡協議会」の会長を務める 前田 道亮さん 通町在勤 53歳
”5気”原点にまちへ恩返し
○…南区内の銀行や信用金庫、郵便局など27店舗が加盟する団体のリーダーを昨秋から担う。警察などと連携し、特殊詐欺防止の旗振り役となる。支店長を務める横浜銀行弘明寺支店では「地域と顔の見える関係であり続ける銀行員」を全うする。「預金・貸付業務などは、お客さんとの強い信頼関係あってのもの。小さなことからコツコツと頑張りたい」と誠実に語る。
○…大学で金融を専攻すると、社会経済の動向に興味関心を持った。「地域とのつながりを肌で感じる場所で働きたい」とメガバンクではなく、地域密着を掲げる横浜銀行を選んだ。「特殊詐欺防止のイベントや地元大学生のインターンシップなど、通常業務を越えた活動にやりがいを感じる」とにっこり。2〜3年で異動になる場合が多く「異動を命じられた瞬間は寂しいが、その後も連絡をくれるお客さんも多い。今までの人脈に加え、新たなつながりができるというワクワク感がある」と前向きだ。
○…入行間もないころ、先輩から教わった「やる気」「本気」「元気」「根気」「和気」の”5気”が困難を乗り越える原点だという。「出向先の上場支援など、初経験の仕事を任されて不安な時も、この5気を意識して臨めば何とかなる」と笑う。勤続30年を間近に控えた今では、多くの若手社員の相談役を引き受け、背中を押す。
○…「コロナが収束したら、地域の子どもを対象とした職業体験や南区のためになるボランティア活動を企画したい」と話し、将来を担う地元の人材を育てたいという熱い思いを持ち続ける。「横浜銀行が神奈川で100年続いているのは利用してくれる地元の皆さんあってのこと。地域に根差した銀行員としてまちに恩返ししたい」
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