神奈川県は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、飲食時の「マスク会食」を実践してもらうため、SNSにマスク会食の様子を投稿した人に抽選でマスク1年分をプレゼントするキャンペーンを4月20日から始めた。県はマスク会食を推奨するが、時短営業を強いられている飲食店からはキャンペーンを疑問視する声も聞かれる。
SNSに投稿
キャンペーンは、インスタグラムかツイッターで神奈川マスク飲食の公式アカウント(@kanagawamask)をフォローし、マスク会食をしている写真や動画を「#マスク会食実践中」のハッシュタグを付けて投稿すると、毎月100人にマスク1年分がプレゼントされる。9月末まで行う。
マスク会食は、飲食時に食べる時だけマスクを外し、会話時に再びマスクをするもの。黒岩祐治知事は「マスク着用をドレスコードのようにしたい」と語り、飲食の場を「感染症対策の急所」としている。飲食店に対しても、アクリル板を設置したり、マスクを配布するなどの基準を満たした店舗を認証し、PRする制度を始めている。それに加え、今回のキャンペーンを通して利用客にもマスク会食を進めてもらおうとしている。
「医療現場に回して」
飲食店からは「マスク会食の有効性は分かるが、お客さんに強く求めるのは無理がある」という声が聞かれる。ある飲食店店主は「マスクをプレゼントする予算があるなら、飲食店の営業時間短縮の協力金や医療体制の確保に回してほしい」と憤る。店主は「大阪や東京の感染者数が増えていることが報じられるたびに客足が減る。今後、もっと辛くなるはず」と顔を曇らせていた。
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