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3月28日
井土ヶ谷下町のパチンコ店「ドキわくランド井土ヶ谷店」が賞味期限が迫った景品用食料品を井土ヶ谷上町の親と子のつどいの広場「えの木」に5月から寄付している。地域の食支援や食品ロスの削減に留まらず、住民に「もったいない」「まだ食べられる」などの意識を持ってもらうことにつながっている。
政府によると、日本の食品廃棄物等は年間2531万トン。その内、600万トンは、まだ食べられるのに売れ残りや期限が近いなどを理由に捨てられている。
ドキわくランドの各店舗は景品で余った食料品をこども食堂などに寄付する取り組みを数年前から行っている。井土ヶ谷店も食品ロスを減らそうと、寄付先を探したが、未開封で賞味期限まで2カ月以上あることなどの条件が壁になっていた。
住民の意識改革に
支援を受け入れたのは井土ヶ谷地区社会福祉協議会(美甘康信会長)。同地区社協は「食品ロスの削減」を掲げ、日頃から住民に消費期限と賞味期限の違いを説明し、理解を促している。美甘会長は「賞味期限は多少過ぎても問題ない。自分で食べられるかを判断することが食べ残しの減少につながる」と語る。
食品ロスに対する双方の思惑が一致し、同店は同地区社協と連携する井土ヶ谷地区連合町内会が運営する親と子のつどいの広場「えの木」に5月から月2回寄付。コロナ禍で自宅時間が増えて食事の準備に困る利用者などに喜ばれている。「食べ残しを出さない」との意識改革をした家庭が多く、買い物の際は賞味期限が迫った商品を優先して購入する人も増えた。
6月11日には同店の篠崎達也店長=人物風土記で紹介=が餅、菓子、水などが入った段ボール3箱分の食料品を美甘会長に手渡し、美甘会長が感謝の言葉を贈った。
高齢者の孤立防ぐ
寄付されたものは「えの木」だけでなく、井土ケ谷上町第二町内会の西條幸一会長らが一人暮らしの高齢者世帯を訪問して配布。コミュニケーションを取る機会を失った人にとって、貴重な時間になっている。
篠崎店長は「食べ物や水がより多くの人に行き渡るように寄付を継続していきたい」と話し、地域のニーズに応える新たな取り組みも模索している。西條会長は「地元に直接、寄付してもらえるのでいち早く住民に配れる。忙しい中、まちのことを考えてくれる関係者の皆さんに感謝したい」と話した。
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