戻る

南区 社会

公開日:2021.07.01

標語で詐欺撲滅へ
中学生3人に表彰状

  • 左から田中署長、西村さん、飯田さん、齋藤さん

 中高生が詐欺被害防止を担う「南区特殊詐欺防止標語コンテスト」の表彰式が南警察署(田中武志署長)で6月22日に行われ、受賞者の中学生3人に田中署長から表彰状が手渡された。



 南署によると、南区内で今年5月末時点までに発生した特殊詐欺は13件で被害額は約1400万円。昨年の16件、5900万円から減少したが、オレオレ詐欺や預貯金詐欺の被害は深刻化の一途だという。



 同コンテストは高齢者の孫世代である中高生が特殊詐欺の現状を把握し、祖父母を被害から守ってもらおうと、南防犯協会と南署が中心となって初めて開催。同協会の岩田春男会長らが審査し、区内各校が選出した17作品の中から3作品を金賞、銀賞、銅賞として選んだ。



 金賞には西村菜那美さん(藤の木中3年)の「俺だオレ それなら言って あいことば」が選ばれた。西村さんは「子どもや高齢者に柔らかく伝えたかったので『あいことば』を平仮名で表記した」と多世代に詐欺被害防止を呼び掛ける。



 銀賞は飯田真央さん(蒔田中1年)「合言葉 家族と相談 役に立つ」、銅賞は齋藤のの椛さん(永田中3年)「孫のため 優しい思い 狙われる」が選ばれた。田中署長は「大々的な啓発キャンペーンができないので、一助になって嬉しい。どの標語もメッセージ性が強い」と称え、感謝の言葉を贈った。



 3人の標語は特殊詐欺撲滅を呼び掛けるポスターに記載され、南区役所や区内の学校、市営地下鉄の駅構内などに掲示されている。

 

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS