南区民が健康で安心して暮らし続けられるための取り組みを示す「地域福祉保健計画」の第4期計画の素案がまとまった。この中では、見守りや支え合いの活動を広げることや住民が健康づくりに参加できる機会を増やすなどの目標が示され、人と地域のつながりの醸成を強調した。素案は10月上旬から意見募集があり、今年度中に完成させる。
同計画は、「誰もが安心して自分らしく健やかに暮らせる地域づくり」を目指し、地域住民と区役所や区社会福祉協議会、地域ケアプラザなどの福祉保健関係者や団体が協力して進めていくもの。5年を1期とし、その間に進める目標の具体例を示していく。計画は区全体のものと、16連合町内会単位で作成する地区別計画からなり、区と社会福祉協議会が策定を進めている。
今回まとめたのは計画の素案。基本理念は、3期と同様に「区民の情(こころ)が生きるまち 南区」とした。そこに「様々な個性や価値観をもつ住民一人ひとりが人や地域とつながりを持ち、共に支え合い、健康で自分らしく、安心して、笑顔で暮らしているまち」と加えた。
見守りの仕組み作り
4つの大きな目標を柱とし、それに基づく5年後のまちの姿を示し、さらに取組目標と例を挙げた。目標の最初に掲げた「孤立しがちな人をお互いさまのまなざしで、見守り・支え合いの活動を広げよう」は、高齢化が進む中、独居者が増えたため、住民同士の見守りの重要性を訴えたもの。5年後のまちの姿に日ごろから、緩やかな見守りや支え合いの輪が広がっていることや住民が困りごとを抱えた人に気づき、支援につなげることが進んでいることを挙げた。認知症高齢者の支援が課題となっていることから、区福祉保健課は「認知症などの早期発見の仕組みづくりや施設に限らない相談機関の啓発を進めたい」とする。
素案に対する意見募集を10月10日から11月10日まで行う。寄せられた意見の概要とそれに対する区の考え方は今後、区のサイトで公表される。意見を踏まえた上で来年1月に原案を発表し、3月には確定される予定。
素案が印刷された冊子は区内の地域ケアプラザ、地区センター、コミュニテイハウスのほか、区役所福祉保健課などでも配布予定。南区のサイトからも見られるようにする。
問い合わせは同課事業企画担当【電話】045・341・1184。
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