〈連載〉さすらいヨコハマ51 横浜の遊園地 大衆文化評論家 指田 文夫
横浜で遊園地と言えば、戸塚にあった「横浜ドリームランド」だろう。大正時代に、鶴見に花月園があり、遊園地のほか、少女歌劇もあって、私の母も見たことがあると言っていた。
1966年開場の横浜ドリームランドは、大船撮影所から近かったことから、多くの松竹映画で使われているが、そのロケ撮影のほとんどがここだと思えるのが、監督・前田陽一の『進めジャガーズ!・敵前上陸』だろう。
もう一つ、戦後の横浜には遊園地があり、その映像も、実はきちんとある。それは「野毛山遊園地」で、1949年の日本貿易博覧会の野毛山会場の遊戯施設として作られ、メリー・ゴーランドもあった。石原裕次郎、浅丘ルリ子、二谷英明が出演し、監督・舛田利雄の映画『赤いハンカチ』でバザー会場として出てくる。また、ここには売店もあったが、遊園地閉鎖後は、山下公園の臨港線の下に移転した。(文中敬称略)
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