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公開日:2022.01.06

松山区長インタビュー
地域活動の支援充実を
コロナ後見据えた動きも

  • 今後の取り組みを語る松山区長

 本紙は南区の松山弘子区長にインタビューを行い、2021年の振り返りと今後の事業について聞いた。区民の新型コロナウイルス感染予防への協力に感謝しつつ、再開され始めた地域活動の支援充実やコロナ後を見据えた取り組みを進めていきたいとした。(聞き手/本紙・梅里大樹)



 --2021年を振り返ってどのようなことを感じたか。



 「20年からの続きだが、コロナ対応抜きには語れない。昨年は夏に新規感染者が急増し、緊急事態宣言が2回発出された。人口約19万7千人で市内で中位の南区だが、夏には感染者数が市内最多人口(約36万人)の港北区に次ぐという日が続いた。その中、区民の皆さまに感染対策をしっかりしていただき、何とか今日まで来られた。ただ、南まつりなどの行事や地域のイベントも中止、縮小が相次いだ。感染状況も落ち着き、秋以降は行事が再開しつつあるが、20年に続いて特別な年だった」



 --5月以降のワクチン接種は市全体として大きな取り組みだった。



 「南公会堂、南スポーツセンターの2カ所が集団接種会場になり、多くの方に接種していただいた。11月には市全体の2回目接種率が80%を超えた。ご協力をいただいた、医師会、薬剤師会をはじめとする医療関係者、区民の皆さまにお礼を申し上げたい」



 --コロナ禍以降の区民をどう見ているか。



 「地域行事や商店街などで感染防止策が講じられている。『感染させない』というのは、お互いを思いやる、温かい心を持った南区だからこそだと感じた」



防災 関心の高さ感じる



 --依然として、区民は災害への関心が高い。



 「防災を地区懇談会のテーマに設定するところが多く、関心の高さを感じる。懇談会では防災マップの見方を職員が講義したが、非常に好評だった。ほかにも、子育て世代向けの防災に関する冊子を配布するなど、啓発を進めた」



 --健康づくりや高齢者支援については。



 「コロナ禍で地域福祉保健計画の策定が1年遅れとなったが、今年度中の策定へ向けて素案への意見募集を昨年10〜11月に行った。計画を基に皆さまが健康に暮らせるように取り組みたい」



 --子育て支援のニーズも高まっている。



 「区と社会福祉協議会が事務局となり、『子どもの居場所づくりネットワーク』を作り、関係団体の話し合いや施設見学を進めている。居場所運営団体が自主的に食料品を配布する『フードパントリー』を進めるなどしており、区として伴走、支援を考えたい」



 --コロナ禍で苦しむ商店や事業者の支援は。



 「昨年は事業者にIDEC横浜が行う経営相談を紹介するなどしてきた。テイクアウトを行う飲食店のマップを作り、好評だった。引き続き、支援を行いたい」



 --今後の行事は。



 「感染症の状況次第だが、南区桜まつりは昨年同様、大岡川沿いのぼんぼりなど、ライトアップを行い、蒔田公園でのイベントは行わない」



 --地域活動が再開する中、区としてどのような支援が考えられるか。



 「これまでも町内会などの団体向けにタブレット端末の使用に関する講習を行ってきた。オンライン会議などを進める地域向けの講座も取り組んでいく」



区制80周年へ向け



 --23年12月に区制80周年を迎える。



 「80周年へ向けて来年度から準備を進めていきたい。皆さまに南区に愛着を持っていただき、団体同士が連携できるようにしたい」



 --南区民へメッセージを。



 「引き続き、皆さまが『南区に住んで良かった』と思っていただけるよう、区民の皆さまに寄り添った区政運営を続けていきたい」

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