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公開日:2022.03.10

「昭和にタイムスリップ」
別所で通年講座開始へ

  • 講座の宣伝ポスターを持つ八代さん

 別所地域ケアプラザは昭和時代の歴史や文化を学ぶ講座「昭和ノスタルジア」を3月11日から毎月第2金曜日に実施する。戦争や高度経済成長期など、激動の昭和を振り返り、多世代交流の促進を目指していく。

ブームの波活かす

 昨今、至るところで耳にする「昭和レトロブーム」。平成生まれの若者の間で、昭和に流行した音楽や食べ物などの文化が注目を集めている。同プラザは、ブームの波に乗り、若者と高齢者が顔見知りになれる機会を創出できる通年講座を実施することにした。

 戦前と戦後で人々の暮らしが大きく変わったといわれる昭和を理解し、交流を楽しめる内容を吟味。初回の11日は2部構成を予定。前半は昭和20年代から30年代の歴史を学び、後半は感染症対策の下、ギター演奏に合わせて歌謡曲を歌う。

 若者に両親や祖父母の青春時代を知ってもらい、高齢者の孤立を防ぐという狙いもある。同プラザ地域活動交流コーディネーターの八代英子さんは「2回目以降の内容は確定していないが、住民の皆さんが企画者側に立てるような運営にしたい」と話し、講座の継続化を目指す。

 講座の問い合わせは同プラザ【電話】045・716・3884。

にぎわい生む工夫を

 同プラザは感染症が拡大していた2020年4月に開所した。大人数を集めたイベント開催が難しい中、健康体操などをYouTubeで配信。非接触型の広報に活路を見出してきた。

 住民の交流促進を考え、対面も重視。イベントを中止する施設が多い中、ソーシャルディスタンスの確保などの感染症対策を徹底し、「ウィズコロナ時代」の地域活性化に努めている。

 八代さんは「(11日の『昭和ノスタルジア』は)声を出すので、開催するか悩んだが、最初から中止するとの選択肢はなかった。感染症対策と地域交流を両立させ、スタッフ一同、利用者目線の運営を心掛けていきたい」と話し、多世代をつなぐ役割を果たしたいとしている。

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