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南区 社会

公開日:2022.03.17

災害時医療「診療中」目印に
医院など、掲出訓練実施

  • うらふね脳外科クリニックに掲出されたのぼり旗

 大規模地震などの災害時に利用できる医療機関や薬局を示す「災害時医療のぼり旗」の掲出訓練が3月11日、南区内の医療機関や薬局で行われた。東日本大震災の発生から11年。震災の記憶を風化させず、共助の意識を高めていく。

基準は震度6弱

 横浜市では、医師会や歯科医師会、薬剤師会との取り決めで、震度6弱以上の大規模地震が発生した際に利用可能な病院や診療所、歯科医院と開局中の薬局は目印として、のぼり旗を掲げることになっている。

 市は、災害拠点病院は赤色、災害時救急病院と診療所、歯科医院は黄色で「診療中」、薬局は「開局中」の旗を掲げる決まりを設けている。

 災害拠点病院は命の危険にさらされている重症者が診療を受けるもので、区内では市大センター病院=浦舟町=が該当。入院が必要な人は災害時救急病院、必要のない人は診療所で診療を受けるように求めている。

 区内では、これまで、南区医師会、南区歯科医師会、南区薬剤師会が協力し、掲出訓練を実施するなど、住民への周知に取り組んできた。

 11日は、浦舟町4丁目のうらふね脳外科クリニックなどが「診療中」と書かれたのぼり旗を掲出。災害発生時に利用できることを来院者などに知らせた。

 市は、災害時に適切な医療機関で受診できるよう、病気やけがの重症度の判断基準をホームページで発信している。「限られた人と資源で、できる限り多くの命を救うため、日ごろから地域の医療機関の場所を知ってほしい」と呼び掛ける。

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