「馬車道発横浜アイドル」として活動してきた「ポニカロード」が4月24日に行ったライブで、8年半におよぶアイドルとしての活動を終了した。
馬車道から横浜密着
ポニカロードは、中区太田町のライブ食堂「横浜スリーエス」を運営していたドミトリーム・エンターテインメントが店舗や周辺地域を盛り上げようと、2013年10月に4人組グループとしてスタートさせた。グループ名は「馬」(ポニー)「車」(カー)「道」(ロード)の3文字をそれぞれ英語に読み替えたもの。各メンバーの名前「入船」「住吉」など、馬車道周辺の地名が由来になっており、横浜の「ご当地アイドル」を意識。メンバーの入れ替わりを経て、21年2月から入船あんさん、住吉かのんさん、太田あかりさん、尾上まなみさん、港ゆきさんの5人体制となった。
行政や商店街の広報役に
神奈川県警の取り組みに協力し、防犯キャンペーンに参加したり、SNSを通して特殊詐欺防止を訴え、15年から県警の「防犯応援アイドル」として活動を続けた。南区では19年9月に弘明寺商店街のキャッシュレスの取り組みを告知するイベントで「1日広報大使」として活動したほか、メンバーが日枝小学校放課後キッズクラブの子どもとともにライブで踊るなど、幅広い活動を展開した。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大以降は、毎月開いていた定期ライブが開催できなくなるなど、活動が大幅に制限され、アイドルとしての活動に終止符を打つことを決めた。
コロナ禍で配信続ける
コロナ禍でもメンバーが配信アプリを使って、ファンに日々の様子を伝える努力を重ねた。さらに、コロナ禍前にファンらのクラウドファンディングによって製作が決まっていたメンバー主演の映画「オバケだっていいさ」が21年秋に撮影され、22年1月に公開されるなど、最後までアイドルの型にとどまらない姿を見せてきた。
ラストライブは「横浜みなとみらいブロンテ」=西区=と「横浜ミントホール」の2回公演。結成時からリーダーを務めてきた入船あんさんは「ファンの方が付いてきたくれたからこそ、新しいことに挑戦できた」と涙を見せながら、多くの人に支えられたことに感謝した。
メンバー5人のうち、入船さんと太田あかりさんは事務所に残って「ポニカロード」の名前を継承し、タレントとして神奈川県内の企業や団体を応援する活動を続ける。尾上まなみさんも事務所に所属して得意のダンスを生かしたグループを結成する予定。(Web版タウンニュースに入船あんさんのインタビューを掲載)
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