南区薬剤師会の元会長で弘明寺周辺で「メイワ薬局」を2店舗経営する川田哲(かわたさとし)さん(64)がこのほど、薬剤師の資質向上に尽力したとして、県民功労者表彰を受けた。
川田さんは滋賀県出身。実家が薬店で大学卒業後は製薬会社に勤務。営業職として働く中「人と接するのが好き」と感じ、39歳の時に元の経営者から譲り受ける形で開業した。大手ドラッグストアの台頭などにより、昔ながらの薬局が姿を消す中「地元の薬局をなくしてはならない」と奮闘してきた。
2009年から17年まで南区薬剤師会の会長を務め、医師会、歯科医師会との連携強化や薬物乱用防止活動などに尽力した。現在は県薬剤師連盟の会長、日本薬剤師連盟の副幹事長として、薬剤師や薬局の声を政治の現場に届ける役割を果たすなど、全国を駆け回る。
「薬剤師は単に薬を渡すだけの役割になってはいけない」との思いから、可能な限り店頭で患者と接することをモットーにする。「弱い立場の人に気を配っていきたい」と患者に寄り添う姿勢が「どこの処方箋でもここで薬をもらう」という人を増やしている。
表彰を受け、「薬局を引き継いで25年、地域に貢献してきた自負はある」といい、リーダーシップを発揮し、頼れる「まちの薬局」の役割を果たしていくとした。
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