市立蒔田中学校(熊切隆校長)の吹奏楽部が9月17日に千葉県で行われる「東関東吹奏楽コンクール」に出場する。他校に比べて少人数での参加だが、厚みのある音で上位を目指し、6年ぶりの東日本大会出場をねらう。
中学吹奏楽は50人以内で演奏する「A部門」と30人以内の「B部門」がある。同部はB部門に参加。7月23日の横浜市大会で得点上位の金賞を獲得し、8月10日の県大会へ進んだ。A、B部門を通じて県大会に出場した南区の学校は同校だけ。33校が出場したB部門で金賞となり、東関東大会に進む12校のうちの1校に選ばれた。同校の東関東大会出場は2016年以来6年ぶり。20年は新型コロナのために大会が中止。21年は市大会で金賞だったものの、県大会には届いていなかった。
吹奏楽部は29人。コンクールに出場するのは3年生2人、2年生11人、1年生5人の18人。多くの学校が20人台で参加する中、少人数での演奏は曲目が限られ、音の「厚み」や迫力といった点で不利とも思える。部長の仲村春昭さん(3年)は「人数の少なさをカバーし、『響く厚い音』を目指している」という。
講師指導で技術向上
顧問の三羽達也教諭に加え、今年度から外部講師の指導も受けるようになり、練習内容がレベルアップしたという。講師や周囲からは「人数が少ないのに、音量がある」と評価されている。
演奏曲は祈祷の儀式をイメージした「秘儀II〜7声部の管楽オーケストラと4人の打楽器奏者のための〜」。仲村さんは「全体のまとまりやテンポ感を意識して練習している」という。3年生はコロナ禍で入学を迎え、大会中止も経験。それだけに「吹奏楽には一つの曲を作る楽しさがある」と苦しさの中にも楽しさを実感しながら練習し、一丸となって東日本大会出場を目指す。
三羽教諭は「校内や地域の方からも祝福や激励をいただいたている」と話し、感謝の気持を込めて大舞台に臨む。
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