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南区 社会

公開日:2022.10.13

財政規律の重要性説く
前財務次官が講演

  • 講演する矢野氏

 今年6月まで財務省の事務次官を務めていた矢野康治氏の講演が9月26日、ワークピア横浜=中区山下町=で行われた。齋藤勁元衆議院議員が代表理事を務める一般社団法人勁草塾が主催したもので、約120人が集まった。

 矢野氏は財政再建論者として知られ、事務次官当時の昨年10月には月刊誌「文芸春秋」に与野党の財政政策を「バラマキ合戦」と評し、注目を集めた。

 講演では、社会保障費などの一般会計歳出が増え続けるのに対し、税収が伸び悩むグラフを示し、矢野氏が名付けたとされる「ワニの口」の状況を解説。外国の財政状況悪化時の取組を紹介した上で「我が国の財政問題は、もはや財政だけの問題ではなく、中央銀行の問題でもあり、経済活力の問題でもある」とした。最後は「財政規律は財政のためだけでなく、国家・社会の存続や民主主義を守るもの」と説明して締めくくった。

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